◆総合プロデューサー
最近、村上ファンドの保有する阪神電鉄株を取得するとう方針を出した阪急グループ。
その村上ファンドが、阪神電鉄株を買い占めたことによって、自体は急転していますね。
どうなっていくのでしょう。静観していきましょう。
今日は、阪急グループを設立した小林一三(いちぞう)氏についてです。
彼は、当時(明治40年代)の他の経営者と一線を画し、その斬新なアイデアとスケールの大きな戦略で
「経営の魔術師」とも呼ばれていました。
いったい何をしたのでしょうか。
・・・
それは、「シムシティ」です。
そう、あのシュミレーションゲームです。
あっ、全然、ふざけていませんよ。
ただし、実際の大阪の町を使った「実地版シムシティ」とでもいいましょう。
彼は、当時の鉄道経営者にはいない視野を持っていました。
海外の電鉄会社を手本にし、鉄道沿線の住宅地経営に乗り出します。
まず、当時、別荘地として考えられていた「池田」に目をつけ、
定住地として分譲住宅を開発します。
借家住まいの庶民の持ち家への憧れをくすぐり、
鉄道沿線に魅力的な分譲住宅をつくるニュータウン構想を展開します。
しかも、一括払いの難しい庶民に、今では当たり前となった住宅ローン
(月賦払い)を提案します。
毎月、頑張って支払えば、10年後には持ち家になるという値頃感もあり、
爆発的に売れました。
そして自分の手がけた分譲住宅を買った彼らの生活をもっと豊かにするには、
という視点から、ターミナルデパートの設立に乗り出します。
三越などデパートが集客の為の祭事を催して8万人。
阪急電鉄の大阪梅田駅の利用客は13万人。
それならば、そこにデパートを作ればいいでは、ないかという単純な理論です。
現代のネット上での戦略と照らし合わせてみても、情報起業の諸葛孔明こと、
田渕さんに通ずるところがあります。
(ちなみに、その田渕さんの戦略をご存知でない方)
↓↓↓↓↓↓
http://mail.daikokufiji.com/saisyuu.html
実際のビジネスも同じですが、
いかに集客力をつけるか。
または、人がいるところで商売をするか。
ただ小売業の面では素人であった小林氏は、梅田の阪急ビルに白木屋を迎え、
それを手本に小売業のノウハウを蓄積していきました。
それだけではなく、来客と売上げを把握する為に、
家賃を売上高歩合制(リゾートホテルなどで行われていますね)を導入し、
徹底した調査を行います。
その甲斐あって、当時の方法が時代のニーズに合わなくなっていることに
気がつき、新しいタイプのデパートを作り始めます。
その特徴的なものが、デパート内の一番眺めのいい最上階に
レストランをつくったことです。
最上階で食事をすれば、リッチな気分になる。
そんな心理をついた人が、明治時代にいたことが驚きです。
さらに社員を派遣し、欧米の近代的な百貨店を徹底的に調査し、
自社ブランドの開発により、どこよりも良いものを安く販売するという
現代に通じるビジネスモデルを、すでに確立しておりました。
さらにブランドイメージはショービジネスの面でも開発されることになります。
その後、「宝塚歌劇団(宝塚少女歌唱団)」を設立した小林は、
現代でも通用する徹底した教育(きびしい選考基準)選考と
少女のみという他との差別化により、現代まで不動の地位を築き上げるだけの力を 持った集団を作り上げていきました。
彼の広い視野と行動力は、すでに電鉄会社の経営者の域を超えており、
現代にまで類を見ない総合プロデューサー的経営者だったのでした。

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